中国の特色ある移転支付理論構築の論理的起点、根本目標及び重要原則
今回は本研究会と中国人民大学との間の研究情報共有プログラムで初めての論文紹介になります。
中央財経大学の姚東旻教授らが、中国の財政移転制度について新たな理論的枠組みを提示。西洋の財政連邦主義理論では中国の中央集権的な財政体制を説明できないとし、「国家ガバナンス→中央統括→中央地方協同→均衡発展」という独自の発展経路を明らかにしました。
本論文は、社会共同需要の充足を根本目標とし、公平と効率の統一、生産と民生の調整、インセンティブと制約の両立という三原則を提唱。中国型発展モデルの理論的基盤を示す重要な研究です。
姚東旻(ヨウ・トウミン)教授 プロフィール
中央財経大学教授、中国財政発展協同創新センター副主任。中国財政部の政策諮問専門家として、財政基礎理論とゲーム理論応用を専門とする。中国財政学界の第一線で活躍する研究者。
本研究のの要旨及び本文をダウンロードできます。
通訳:日中財政研究会事務局
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