PPPモデルのガバナンスロジック、ツール属性及びその効果
今回は本研究会と中国人民大学との間の研究情報共有プログラムで4回目の論文紹介になります。
この論文は、南京財経大学財政与税務学院教授の唐祥来先生が書かれたもので、PPP(官民連携)モデルを「ガバナンス・ロジック」、「政策ツールとしての属性」、「パフォーマンス」という三つの視角から体系的に考察しています。
本論文は、PPPモデルの形成過程を「代替的ロジック」・「補完的ロジック」・「協力的ロジック」の三段階に分類し、民営化運動から派生したPPPが、これらのロジックの収斂と融合の結果として成立したことを明らかにしました。
特に注目すべきは、PPPモデルが「アクターを中心としたガバナンス制度」であると同時に、資源配分における「統合性」・「有効性」・「効率性」・「正当性」を兼ね備えた政策ツールであるという二重の属性を有している点を指摘していることです。また、生産効率・配分効率・分配効率・動態効率という四つの次元からPPPのガバナンス・パフォーマンスを分析し、いずれの次元においても一定の優位性を示すことを論証しています。
中国におけるPPPモデルの応用可能性について、公営住宅、高齢者介護、医療・保健、レジャー・娯楽など地域サービス領域での発展余地が大きいと展望しており、「新常態」期における公共サービス供給改革の方向性を示唆する重要な研究です。
唐祥来(タン・シアンライ) プロフィール
南京財経大学財政与税務学院教授。専門は財政学、PPP(官民連携)
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