国家能力の視角から見た改革開放40年の財政制度改革ロジックの進化
今回は本研究会と中国人民大学との間の研究情報共有プログラムで3回目の論文紹介になります。
中国社会科学院経済研究所の付敏杰副研究員が、改革開放40年にわたる中国財政制度改革の歴史的展開を「国家能力」という統一的な分析枠組みから考察しています。
本論文は、財政改革を「退」(後退)・「進」(前進)・「治」(統治)の三段階に分類し、「市場への適応」から「国家ガバナンスへの適合」へと至る制度変革の連続性と一貫性を明らかにしました。特に注目すべきは、財政制度が市場関連の「財」から国家関連の「政」へと重心を移す過程において、国家の財政抽出能力の強化がまず基盤として確立され、その上で国家ガバナンスを通じた能力向上が進められてきたという段階的論理を提示している点です。
中国財政制度改革の40年を俯瞰し、その理論的・歴史的意義を問う重要な研究です。
付敏杰(フ・ビンジエ) プロフィール 中国社会科学院経済研究所副研究員。専門は中国財政制度。
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